中古現状で、とのことで売りに出ていたこのストーブでしたが…
なんせオールドストーブ。ボロボロ?です(笑)
写真で見る限りはバーナー部、バーナーリング、風防、ゴトクなど主要なパーツに欠品はなさそうでしたが、タンク内の状態、穴あきやぐらつきの有無などは記載なく不明でした。
開始価格もそこそこで、他に興味ある方もいらっしゃらないようでした。
一度流れて、しばらくして少し値下げされ再出品。
調べたところ、構造はシンプルで壊れにくく、マナスル121のパーツがそのまま流用できるようでしたので、私でもなんとかメンテ可能か?と安易な気持ちでGet。
ガソリンストーブは触ったことがありますが、この手の火器は点火すらしたこともありません(笑)
で、やってきたブツ。
タンクはこんな状態。全体にかなりの変色、青錆も散見。
これがどこまでピカるのか?
バーナー部は真っ黒。
マナスル 96-121用のパッキンセットを購入して、パッキン交換。
バーナージョイント部二ヶ所、タンクとの接合部の鉛パッキンを取り付けます。
タンクはピカールでシコシコと磨き。
とれないシミ汚れもありますが、けっこうピカってきます!ブラスって凄い!
SVEAのエンブレム、THE KING OF STOVEの刻印も復活しました。
まあ古いものなのでこんなもんでよしとしましょう。
ポンプ圧はかからずスカスカ。ポンプロッドを外し、ボロボロになっている皮パッキンを交換します。
先のネジが固着?変形?しており、外すのに四苦八苦しました^^;
マナスル用のワン皮ですがサイズはピッタリ。
オリーブオイルにたっぷり浸して・・・(笑)
組み込み完了。古いものだけにところどころヤレ感満載ですが、かなりきれいになりました。
ポンプ圧もきっちりかかります。
タンクに灯油を注いで試運転。ジョイント部、タンクからのオイル漏れもなし。
ニップルをセットに付属のニードルにて清掃後、アルコールでプレヒートし、ポンプ圧をかけると・・・
シュゴーというジェット音と共にバランスの良い青火で無事点火してくれました^^
まずは上にやかんを置いて湯沸しをしてみます。
ゴトク部もしっかり安定しています。
晩にはTAKEちゃんの新幕、中華パビ(通称「ピンパビ」)の古での初張りにお邪魔して…
フィールド幕内にて初点火。
マナスルヒーターもバッチリ使用できます。
さすが、専用品(実際にはマナスル用ではありますが…)きれいに赤くなり、とても暖かい。
大きな燃焼音は会話には少し邪魔になりそうですが、ソロでは心地よいBGM?に、そして十分な暖房になってくれることでしょう。
私が生まれた1970年代ごろのものと思われる古いストーブ。
歴史の感じられる錆びた缶のケースの側面にはもとの所有者の名前が油性マジックで、ローマ字で書かれていました。
山で使われたのか、丘で使われたのかはわかりませんが、かなり使い込まれたこのストーブ。最初タンクキャップを開けるとフワッと灯油の匂いがし、眠りにつく前には前所有者にどんな場所に連れていってもらったんだろう?などと現役だった当時に思いを馳せました。
再び眠りから覚めたこのストーブ。
フィールドで大切に使わせていただきたいと思います。
現行のSVEAといえば、OPTIMUS 123R、これですね。
白ガス(もしくは赤ガス)仕様ですが、これも古くから変わらない良ストーブだそうです。
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